冨安選手のケガの原因はどこにあるのか?
負傷離脱中のDF冨安健洋、再手術の可能性が浮上と英紙報道…今季の出場時間はわずか6分間https://t.co/dbbdGqVDNR#ゲキサカ #海外サッカー #プレミアリーグ
— ゲキサカ (@gekisaka) February 12, 2025
先日2025年2月12日(水)にこんな情報を見かけましたが、すでに手術を終えたようですね。
ご本人「公式インスタグラム」より報告がありました。
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それにしても世間が持つ冨安選手に対する印象は「ケガが多い」。
- 「冨安 怪我しすぎ」
- 「冨安健洋はガラスの天才?」
- 「冨安健洋が怪我多いのはなぜですか?」
そんな言葉を耳にし、目にしますが、クライアントさんからもよく聞かれるので、考えうる可能性を解説していきます。
冨安選手の怪我の履歴
シーズン | 怪我 | 試合欠場数 | 欠場日数 |
2023/24 | ふくらはぎ | 13 | 71 |
2022/23 | 膝の手術 | 107 | 107 |
2021/22 | ふくらはぎ | 60 | 60 |
2020/21 | 膝の怪我 | 7 | 7 |
2020/21 | 筋肉の怪我 | 29 | 29 |
2020/21 | ふくらはぎ | 18 | 18 |
2019/20 | ハムストリング | 40 | 40 |
2019/20 | 大腿二頭筋 | 36 | 36 |
2018/19 | 膝打撲 | 7 | 7 |
アーセナルの冨安健洋選手は、高い守備力とフィジカルの強さで評価される一方、度重なるケガに悩まされている選手の一人です。
一般的に考えられている、彼の故障の要因として挙げられるのは以下のようなものです。
一般的考え
- 筋疲労の蓄積
- プレー強度の増加
- スプリント頻度の高さ
- 復帰時期の早さ
しかし、これらはあくまで表面的な要因であり、根本的な問題ではありません。
これらが当てはるのであれば、多くの選手が故障を抱え悩んでいるはずですが決してそんなことはありません。
僕が考える根本的原因はちょっと視点が違います。
根本的原因はどこにあるか?
この「だるま」を見て、バランスが取れているのはどちらでしょうか?
立ち止まっている状態でバランスが崩れているモノに対して、動力を伝えて動かそうとするとどうなると思いますか?
これが冨安選手がケガをしやすい、また復帰してもケガをする理由だと考えています。
これまで現場で培った経験から、スポーツ選手における多くの故障、パフォーマンス低下はこの「アライメント」にあります。
アライメントとは何か?
「アライメント」とは、骨や関節の並びが正しい状態にあることを指します。これが崩れると、カラダの一部に余計な負担がかかり、ケガのリスクが高まります。
例えば、ビルの柱が傾いていると建物全体が不安定になるのと同じように、人のカラダも骨格が歪むと、姿勢が崩れようとしているので筋肉や関節に無理な力がかかってしまいます。
その結果、慢性的なケガや動きの制限が生じるのです。
アライメントの崩れが引き起こす負担
これ、アーセナルの公式の冨安 立った姿勢見ると
明らかにO脚なのよね、ヴァランとかも足が真っ直ぐじゃないし、100ではないとは思うけど絶対怪我しやすい体型であるのは間違いない気がする pic.twitter.com/w5a8K45V0A
— daisuke ニートYouTube登校中 (@Sealand874) September 30, 2024
冨安選手の「立ち姿勢」を観察すると、膝下がねじれるように「膝下O脚」が顕著に見られます。
この状態は、骨格のアライメントが正しくないために生じるもので、以下のような問題を引き起こします。
問題点
✅ 脚全体にかかる負担の偏り
✅ 関節の適切な可動域を制限
✅ 筋肉のバランスが崩れ、無理な負荷がかかる
本来、下肢(足)のアライメントが整っていれば、筋肉や関節に均等に力が分散されるはずです。
しかし、O脚のように骨格の軸がズレていると、一部の筋肉や靭帯に過剰な負担がかかり、それがケガにつながります。
このアライメントが崩れた状態に対して、さらに「プレミアリーグ強度」、アーセナルのような上位チームは「スケジュールタイト」など、リカバリーが追いつけない要因はあると思います。
それだけタフな世界線で闘っていることは同じ日本人としてとても誇らしいことではありますが、ケガが多いのはホント残念でなりません。
ケガを予防するための視点
冨安選手のように頻繁に故障するケースでは、単なる筋力強化やコンディショニング調整だけでは根本的な改善にはなりません。
重要なのは、骨格の配列を正しく整えることです。
大切な視点
✔ 骨の配列が適切か?
✔ 関節の可動域は十分か?
✔ 筋肉の使い方に偏りはないか?
これらを整えないままプレーを続けると、故障リスクは高まり続けますし、トップパフォーマンスを維持することは到底困難です。
具体的な改善策
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歩き方を見ても、やはり膝下がねじれ「膝下O脚」が顕著に見られます。
起こるべくして起こっているケガを予防し、より長く活躍するためには、次のようなアプローチが必要です。
改善点
🔹 動作の再学習:歩行や姿勢をチェックし、無意識の負担を軽減する。
🔹 関節の可動域改善:硬くなった関節の動きをスムーズにすることで、負担を分散。
🔹 筋力のバランス調整:弱い部分を強化し、過剰に働く部分の負担を減らす。
🔹 適切なリカバリー戦略:疲労管理を徹底し、回復を最適化。
目を向けるべき最重要なことは『今』何が起こっているのかの【 現状把握 】です。
冨安選手の今後のキャリアを考える
プレミアリーグのような高強度のリーグで戦い続けるためには、フィジカルコンディションを整えるだけでなく、カラダの基盤そのものを最適化する必要があります。
小さなアライメントの乱れが、大きなパフォーマンスの低下やケガにつながるため、今後のキャリアを考える上でも、骨格へのアプローチは必要不可欠です。
例えば、それは「動くべき関節・安定すべき関節」がそれぞれしっかりと役割を担っているかどうか?などということです。
それらは単に「筋肉を鍛える」「リカバリーする」ということではなく、やろうとする動き(目的)に対して歯車と歯車をしっかりと噛み合わせるということです。
手術を終えた冨安選手の復帰、そしてさらなる飛躍には、アライメントを整えることでケガのリスクを減らし、シーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮することが鍵となるでしょう。