上手い選手と、すごい選手の違い

上手い選手はたくさんいるけど、「すごい選手」って少ないですよね
先日、プロサッカー選手を目指すクライアントと、このテーマについて話をした。多くの選手が技術や戦術を学ぶ「やり方」には熱心だが、「あり方」について深く考える機会は非常に少ない。
なぜなら、技術は目に見え、数値化できるため、比較的取り組みやすい。しかし、「あり方」は目に見えないものであり、それを磨くには自己研鑽が求められる。
では、「すごい選手」とはどのような存在なのか?
この問いに対する一つのヒントが、コービー・ブライアントの哲学「Mamba Mentality(マンバ・メンタリティ)」にある。
Mamba Mentalityとは?
Mamba Mentalityとは、コービー・ブライアントが生涯を通じて貫いた「成長し続ける姿勢」だ。単なる勝利への執念ではなく、自分を磨き続け、常にベストを尽くすことに焦点を当てた生き方である。
コービーは教えてくれた。絶えず「もっと良くする」ことを。もっと良い点取り屋、もっと良い先輩、もっと良い父親、もっと良いチャンピオン・・。終わりのない彼の「もっと良くする」の探求を 私たちは受け継ぐ。#MambaMentality💜💛🖤 pic.twitter.com/i3YZGQizEO
— Nike Japan (@nikejapan) August 24, 2020
彼の姿勢には、以下のような要素が含まれている。
姿勢
✅ 徹底的な準備
:試合前のシュート練習、対戦相手の研究、身体のケアまで一切の妥協を許さない。
✅ 飽くなき向上心
:すでに成功を収めていても、「もっと良くするためには?」と問い続ける。
✅ メンタルの強さ
:プレッシャーのかかる場面でも、恐れずに挑戦し続ける。
✅ リーダーシップ
:チームメイトにも高い基準を求め、共に成長しようとする。
「あり方」を磨くことが、自分を高める鍵
技術や戦術だけでは、「すごい選手」にはなれない。
Mamba Mentalityの本質は、スキルを磨くだけではなく、どんな状況でも成長を求める姿勢にある。
しかし、この「あり方」を学ぶことは簡単ではない。
なぜなら、技術と違い、トレーニングメニューのように明確な答えがないからだ。
だからこそ、自分自身に問い続けることが重要になる。
自問自答
- 自分は本当に限界まで努力しているか?
- どんな逆境でも成長の機会を見出せているか?
- 単に成功を求めるのではなく、プロセスを大事にしているか?
もっと良くするために
Mamba Mentalityを理解し、「あり方」を磨くことは、自分自身のレベルを一つ上げるきっかけになる。
先日、日本人で初めてアメリカ野球殿堂入りをしたイチローさんの言葉が実に印象的だった。
イチローの言葉
1票足りないというのはすごくよかったと思います。しかもジーターと一緒。
これも数字的な話なんですけど…足りないものを、これって補いようがないんですけど、努力とかそういうことじゃないからね。
ですけど、いろいろなことが足りない、人って。
それを自分なりに自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね。
これとそれはまた別な話なんですけど、やっぱり不完全であるというのはいいなと。
生きていくうえで不完全だから進もうとできるわけで。
そういうことを改めて考えさせられるというか、見つめ合えるというか、そこに向き合えるのはよかったなと思います。
多くの選手が技術に注目しがちだが、本当にトップへと駆け上がる選手は、「やり方」ではなく「あり方」を大切にしている。
あなたは、どのように「あり方」を磨くだろうか?
この問いを持ち続けることで、さらなる成長への道が開けるはずだ。
こうアウトプットすることが自分にとっての「Mamba Mentality」:「戒め」にもなるわけだ。