「どうしたら効率的にカラダを動かせるか?」
この問いに対して、2024年はさまざまな出会いを通じて多くの気づきを得ることができました。
- スカウト
- Jリーガー
- ブローカー
- Jリーグ監督
- WEリーガー
- W杯出場選手
- プロ志望若者
- Jリーグクラブ社長
ご縁いただいた中で、現場で求められるカラダの使い方について、より明確に言語化できるようになってきました。
特に重要なのは、次の2つのポイントです。
ポイント
- 力まない
- 力を分散させない
この2つのポイントを理解することで、無駄なエネルギー消費を抑え、動作の質を向上させることが可能になります。
ちなみにこれ、「意識レベルでおこなう」ということではなく、大切なのは、「そうする」のではなく、「そうなってしまう」環境を作ることです。無意識、反射的にカラダがそう動く仕様にするということです。
力を分散させないカラダの使い方
例えば、姿勢を「意識する」のではなく、必要な条件が揃えば自然と整った姿勢になるのが理想です。
この考え方を言葉だけで伝えるのは難しいですが、実際に体感してもらうと、多くの方が深く納得してくれています。
「力まない」という表現は「脱力」を連想させがちですが、本質は「抜力(ばつりょく)」にあります。力を抜こうとするのではなく、力が抜ける状態をつくることが大切です。
一般的に「姿勢を良くする」というと「背筋を伸ばす」「胸をはること」を意識すると思いますが、これらは言葉の通り「意識=力み」が働いています。
この視点を持たずに競技レベルを上げるトレーニング、筋トレを続けると、以下のような問題が発生しやすくなります。
問題点
- 動くと痛みが出る、ケガを繰り返す
- 練習ではできるけど試合では発揮できない
- がんばれば、がんばるほどカラダにとって非効率
これらの現象は、これまでの経験で明確に言えることです。そしてこの原因の多くは、「力み」や「力の分散」にあります。
適切なカラダの使い方ができていないために、持っている能力を十分に発揮できていないのです。
三笘薫選手に学ぶカラダの使い方
例えば、三笘薫選手のプレーには、効率的なカラダの使い方のヒントが数多く詰まっています。
Kaoru's Player of the Match performance! 🇯🇵💫 pic.twitter.com/ZUwrggciCx
— Brighton & Hove Albion (@OfficialBHAFC) January 18, 2025
彼の動きには、『無駄な力みがなく、必要な力が的確に伝わる仕組み』があります。
このような動きを習得するには、単なるフィジカルトレーニングではなく、動作そのものの質を高めるアプローチが必要です。
何よりも『効率よく動くには適切に動いているか?』という現状把握が大切になるということです。
実際に、世の中に溢れるトップアスリートの動き(情報)を分析すると、先天的恵まれたフィジカル要素はあるにしろ、無意識に力を適切に使い、分散させない動きができています。
この考え方(選択肢)を理解し、実践することで、無駄な努力をせずに結果を出せる可能性が非常に広がります。
力を分散させないための実践方法
では、どのようにすれば力を分散させずに動けるようになるのでしょうか?
姿勢の再確認
- 無理に背筋を伸ばすのではなく、重心の位置を意識する
- 足元の安定を確保し、余計な力みを取り除く
出力の再確認
- 常に全身を緊張させるのではなく、使うべき筋肉だけを適切に働かせる
- 不要な力を入れず、動作の流れをスムーズにする
現在地の再確認
- 練習の中で、自分が力んでいるポイントを意識する
- ゆっくりとした動作でコントロールを確認し、徐々に実践に落とし込む
さきほど例えに出した姿勢を、解剖学や運動学の観点から見れば 「重心線と骨軸が垂直に保たれている状態」 ということです。
まとめ
カラダの使い方を変えることで、ケガを防ぎ、パフォーマンスを向上させることができます。
「力まない」「力を分散させない」という2つの視点を持つことで、無駄な努力をせずに、自分の持つ能力を最大限に発揮することが可能です。
まさに三笘薫のプレーは「力まずしてパワーを発揮している効率的な動き」と言えるでしょう。
ポイント
歯車と歯車をしっかりと噛み合わせる
多くの場合、自分自身が使いやすいカラダの使い方をしていることで、動くべき部位が動き切れていないのが現状です。
その歯車と歯車のバランスを整えることで、本来持ち合わせた機能・能力が存分に発揮されます。
もし、この考え方が気になる、実際に体感してみたいなど思えば方はご一報ください。そしてぜひ現場でお会いしましょう!(基本一見さんはお断りしていますが、このブログを見ていただいたご縁を大切にしたいと考えています)
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